第1回 SDGsクリエイティブアワード 受賞作品

SDGsクリエイティブアワードGOLD AWARD

魚町商店街振興組合「学びの先に」


部門②:SDGsローカルアクション映像部門 

部門4

▼作品意図▼

北九州市が「SDGs推進に向けた世界のモデル都市」として、アジア地域で初めてOECD(経済協力開発機構)に選定されたことが「魚町銀天街が出 来るSDGs活動とはなにか?」について考えるきっかけとなりました。何代にも渡って商店街が育んできた知識・歴史・文化を関わりのある方々や 地域の方々に伝えることは、教える側・教えられる側共に心を豊かにし、持続可能な街づくりに繋がっていきます。個人から街、そして地域の成長 を目指して、私たちは「教育」を意識しながら街づくりに取り組んでいます。

 

▼受賞理由▼

作品は、SDGsが目指すパートナーシップや地域のいろいろな方々が自律的に動き、繋がっていくことを見事に映像に収めている点が評価できる。人に「伝わる」とは、その活動がいきいきしている、楽しんでいる、それが原動力であり、本物の活動とともにそうした姿が映像にも描かれている。年齢や職業を超えてコミュニティとして取組む姿は、SDGsが目指す目標や目標間の関係性も映像のなかで感じられる点が評価できる。

 

▼受賞コメント▼

魚町商店街私ども魚町商店街はイノベーデション街づくりや色んな取り組みを続けて参りました。その中で北九州市がSDGsのモデル都市になったのを契機に、日本で初の「SDGs商店街」になろうということで宣言させていただいてこのアワードに挑みました。その中で、お客様と商店主が繋がる学びの場でもあり、情報の発信の場でもあるし、その中で「SDGs」という新しい取り組みを紹介し広めていきたいと思っています。今後は各お店が目標を決めてそれに取組んでいくためのシールなどを作っていますし、フェアトレードを中心とした「SDGsカフェ」も開催していきますので、ぜひ足を運んでいただければと思います。

「SDGs」を知って取り組みをスタートして、これまで自分たちがやってきたことを振り返ってみて、「SDGs」に繋がることがたくさんありました。知らず知らずのうちにうちの商店街で「SDGs」をやっていたんだと、気づかせてもらいました。それで、「商店街では日本初の取り組みとしてSDGsをやろう! このアワードに応募しよう!」という話になり、その結果このような賞をいただき、感無量です。
応募の映像を撮るにあたり、多くの人に「SDGsって何?」を説明するところからのスタートで、正直最初は大変でした。しかしそのおかげで、結果として
商店街のみんなにも「SDGs」を知ってもらえ、これからも進めて行く後押しをいただいたと思って、今、とても嬉しいです!


 

部門①: SDGs普及促進映像大賞

入江遥斗「Take Action, Again.」


部門①:SDGs普及促進映像部門 


▼作品意図▼

持続可能な開発・社会形成のためには、世代間を超えた意識や行動の共有が不可欠です。自分は、SDGs達成のための学生団体「50cm.」を立ち 上げ、仲間たちと【学生が「自分たちでも変えていけるんだ」という思いを、大人の方が「自分たちのやっている活動を次の世代に持続してほしい」 という思いを持てるような動画】を目指し、制作を行いました。Take action, Again. というタイトルには、「世代間をつなぐ」という特別な決意が込めら れています。今までにも世界中でたくさんの社会貢献活動が行われてきましたが、長期的に持続しているものは氷山の一角にすぎません。持続で きなかった活動の理念や計画を「持続可能な」活動として学生が「もう一度」行動をはじめようという決意を表したものです。この動画を見たすべて の人が、SDGsに興味を持つとともに、変革への第一歩を踏み出すことを願います。

 

▼受賞理由▼

作品は、伝えたいメッセージを広告のコピーのように、一番言いたいことが簡潔に表現されており、すっと気持ちに入ってくるところが良い。しかも、60秒の制約のなかで、ほどよい緊張感とメッセージ性の高い作品に仕上がっている点が評価できる

 

▼受賞コメント▼

入江遥斗この映像は2005年にあった「ほっとけない世界の貧しさ」キャンペーンの映像へのオマージュ作品です。
「ほっとけない世界の貧しさ」はみんなの意識を少しだけでもアフリカ諸国や恵まれない方へ向けることによって、自分たちの生活の習慣をちょっとでも変えて行こうといういうための活動でしたが、今はこの問題があまり意識されていないように感じていました。しかしSDGsが採択された中で、僕たちは広い世界に目を向けて、身近なところから行動するというアクションのための「パスポート」を手に入れたのです。これから、この未来へのパスポートの力を意識しながら、世代をつないで継承されていく社会変革を、僕たちの手で起こせたらいいなと思っています。


 

部門②: SDGs普及促進映像大賞

小坂達広「林業に学ぶ、持続可能な発展のヒント」

 

部門②:SDGsローカルアクション映像部門 

▼作品意図▼

地球温暖化によって海面上昇や異常気候が頻発しているという状況に対して、一個人が背負うには大きい問題を前に、自分にできることはあるの だろうかという疑問がありました。しかし、縁があって北海道滝上町の林業に携わる方々のお話を伺う機会があり、作品内でも語られている「孫の 世代のことを思って木を植えている」という話を聞いたときに「SDGsの根本となる想いは実はシンプルなのかもしれない」と思うようになり、この考 え方を日々の自分の行動に落とし込むことができるのではないかと考えるようになりました。テーマは「気候変動に具体的な対策を」としましたが、林業から学んだこの考え方は、17すべての目標を考える際にも共通する「ベースとなる考え方」として多くの人に広められればという思いで制作させていただきました。

 

▼受賞理由▼

作品は、美しい映像美とよい意味で気軽に観れるところが良い。北海道の林業の話をたどっていく先にそれが「孫のために取組んでいる」というストーリーに心がわしづかみにされる。単なる啓発や警告ではなく、物語性があり、短編映画を観るような楽しさが評価できる。

 

▼受賞コメント▼

小坂達広堅苦しくなく「林業の人って何やっているんだろうな」というくらいの気持ちで見てもらえればという気持ちで作りました。
この映像は作ったのは、滝上町がエコな取り組みをしている映像を作りたいということで相談を受け、だったら、一緒にこのアワードに応募しつつ取り組みを紹介させてもらえないかという相談をし応募に至りました。
滝上町は、春に芝桜一面の美しい場所があるので、ぜひお越し下さい。

 


 

大和証券グループ賞

金川雄策「Verde Africa Forever」

 

部門②:SDGsローカルアクション映像部門  

▼作品意図▼

Verde Africaはアフリカ・モザンビークで日本人夫婦が起業したユニークな会社だ。低中所得層の中で経済循環を作り出し、自立的な貧困削減と 森林保護による気候変動対策の両立を目指す。事業はリサイクル原料を使用した固形燃料の製造・販売。原料調達から販売まで貧困層による 地産地消を貫く。2016年10月の創業以来、230トンの再生炭を生産。これは1150トン以上の森林保護に相当する。夫妻は、あくまでも営利企業とし て起業することにこだわった。それは、かつて2人が青年海外協力隊員として活動した経験から、支援ではなく、より持続可能性があると信じ、現 地での共存の道を選んだからだ。CSVを実践する2人の背中を伝えたい。

 

▼受賞理由▼

作品中の「Verde Africa」は、SDGsをイノベーションの種と考え、経済的価値と社会的価値の両立を目指す当社の理念に一致している。社会課題解決を契機に起業し、現地で持続可能性を追求した事業を展開する起業家を応援することは証券会社としての使命でもあり、「Verde Africa」を応援したいと思うのと同時に、このように共通価値創造を実践する事業が普及し、そして日本の起業家が世界を相手に活躍していく未来を連想させる作品として評価できる。

 

▼受賞コメント▼

金川雄策さん

この動画は元々、アフリカで起業した中学の同級生が、日本に一時帰国し、活動お披露目会をするというのでボランティアで制作した映像でした。その後、SDGsクリエイティブアワードの応募要項をたまたま目にした時、炭の粉から、燃やすと二酸化炭素を排出する再生炭を作っているものの、木を守り、雇用を作る彼らの活動は、発展途上国において立派なSDGsなのではないかと感じ、2人の活動を少しでも知ってもらえるよう、元々キャプションが一切なかった映像に、初見の方でもわかるように説明をつけて応募しました。今回は、大和証券グループ様に本当にありがたいご提案をいただきました。今後どうなるかは、まだわかりませんが、この受賞がきっかけに、もっとVerde Africaの活動が知られるきっかけになればと願っております。


 

ANA賞

安居昭博「アムステルダム発 「一流シェフが腕をふるう」廃棄食品レストラン Instock」

 

部門②:SDGsローカルアクション映像部門  

▼作品意図▼

現在アムステルダムでは行政と民間が一体となり、地球環境と経済両面で持続可能な発展を行うサーキュラー・エコノミーが進められています。 今回私がインタビュー撮影を行ったInstockはサーキュラーエコノミー政策の中で注目を集めている、地域のスーパーと提携をする「廃棄食品レス トラン」です。スーパーはフードロスを減らしレストランは調達費用を抑え、市民は廃棄処分にかかる税金を削減できるメリットがあります。フードロ スによる二酸化炭素排出量も大幅に抑制することができます。今回のSDGs Creative Awardを通じ、日本でもこのようなスーパーとレストランの連 携、サーキュラーエコノミーを積極的に推進する行政モデル、そしてSDGsの理解を広めるきっかけにしたいと考えております。

 

▼受賞理由▼

作品は、映像クオリティが高く、ポジティブな印象を与えている。作品中の「廃棄食品レストラン Instock」の取組も具体的であり、スーパーとレストランの連携など協働の取組である。SDGsを「食」というテーマが身近な問題から捉え、機内食のフードロスを減らしていく取組にもつなげられるのではないかとの期待から評価できる。

 

▼受賞コメント▼

アムステルダムでは市が率先して環境にも経済にも働き手にもメリットがある新しい経済モデル「サーキュラーエコノミー」を進めており、近年大企業からスタートアップまで幅広いプロジェクトが誕生しております。日本にもサーキュラーエコノミー活動が広がるきっかけになれれば嬉しいですし、「SDGsに取り組むこうした働き方がある」という可能性をたくさんの人に知ってもらえたらと思います。授賞式では熱い想いで映像でSDGsに取り組む方々と出会うことができたので、今後も一緒にこの分野を盛り上げていけたらと思っております。


北海道知事賞

Teen×Flores-Seed「チャレンジャー ~世界を変革させる高校生の風儀~」

 

部門②:SDGsローカルアクション映像部門 

▼作品意図▼

「SDGsって何?」というキーワードから、女子高生3人が大人を巻き込みSDGsワークショップを開催。そのイベントに来た、学校も学年も異なる北 海道の高校生たちで「Teen×Flores-Seed」を結成!「SDGs」を行動の共通言語に企業、地域、市民を繋ぎ、みんなで一緒に住み続けられる街づ くりを促そうと、まずは「SDGs」に興味・関心を持っていただきたく、2018年11月10,11日。北海道民のコミュニティの場である札幌地下歩行空間にて SDGsや世界の現状をゲームを通して学べる「学生ワークショップイベント」を開催!この動画を通じて、2030年までに達成したい世界の目標 「SDGs」にチャレンジしていく北海道の学生の熱意と、高校生でも地域にアクションを起こせる!という風儀をご覧下さい!

 

▼受賞理由▼

作品は、道内の高校生メンバーによる道民へのSDGsの普及啓発に関する取組内容を作品としたものであり、SDGsの紹介や、児童施設での説明会、民間団体との協働による札幌地下歩行空間でのイベントの開催などのSDGsの普及に向けた道民自身の取組を内容としており、高校生の取組内容とする本作品は、同年代の若者に対する普及啓発に特に資するものである点が評価できる。

 

▼受賞コメント▼

安居昭博さんSDGsの達成や持続可能なまちづくりには「目標17」パートナーシップがとても大切だと考えました。そこで「Think Globally、 Act Locally」で高校生、企業、NPOの皆さんと取組んできたアクションをそこだけで終わらせるのではなく、映像で世界中の人に知ってもらい、行動への「勇気」につながればとの思いで制作しました。立場を超えて一緒にアクションしてきた仲間みんなと一緒に受賞できたんだと思うと、とてもうれしいです。

 


審査員総評

国谷氏国谷 裕子 氏

こういったアワードがあることにより、何かを作る、クリエイトしながら「SDGs」を自分ごとに捉えて行くんだなと思いました。そして、中学生、高校生の制作技術の高さに感心しました。

 

 

堅達氏堅逹 京子 氏

プロである私たちも「SDGs」を映像で伝えるのは難しい中、伝えたいメッセージを作品の中で具体的に表現しているのが素晴らしかったです。また、様々な事例を見せて頂くことで「自分でもできるのではないか」と背中を押してくれるような作品がたくさんありました。
また、多くの応募をいただいた中学生、高校生が部活のように作って行った過程を想像すると、その過程そのものが「SDGs」を学ぶことであり自分ごとにすることに繋がっていくのであろうと考えます。そうして完成した作品がこれから拡がっていくことが楽しみです。

 

菱川氏菱川 勢一 氏

この「SDGsクリエイティブアワード」の企画の初期には、「映像を作って応募する人がどれだけいるのか?」と言う議論もあり少し心配でしたが、こんなに多くの「SDGs」の活動をされている事例がたくさんあり、それを映像で記録・表現された作品がこれだけ集まったことに正直驚きました。
そして、これは背筋を伸ばして審査をしなければと思い、実は審査にあたり、うちのDRAIWNG  AND MANUALに所属している、皆さんがよくご存知のミュージックビデオなどを手がけ、影響力のあるディレクターたち10人を集め、深夜から朝まで全作品を見ました。そのディレクターたちの
各作品への評価の声を集め、それらを元に自分の審査結果をまとめました。
そうした経緯もあり、今回の受賞作は映像のプロの目から見ても、SDGs Creative Awardの入賞作品にふさわしい作品だと太鼓判を押せます。今後も、
これをステップに、また様々な活動を映像で見せて欲しいなと思います。

 

表彰式